かわいいおばあちゃん

朝、バス停に行く途中、犬を連れた私より少し上かなと思われる女性と、足が不自由な80歳以上と思われるおばあちゃんがお散歩をされていました。

同じ道を歩いていたのですが、3人ほどが並んで通れるような階段を降りようとしている時に、私はおばあちゃんたちを今のうちに抜かして早く通り過ぎようと思いながら少し前に行きました。

その時、誰かがポンと私の左腕を優しく叩きました。
振り向くとおばあちゃんが、私に右手を差し出しているのです。
おばあちゃんの左手は、犬を連れた女性に繋がれています。
私は咄嗟に、私の左手とおばあちゃんの右手を繋いで「一緒に行きましょう」と言って階段を降り始めました。
小さい子を真ん中にはさんで、お父さんとお母さんが3人で手を繋いでいるように、おばあちゃんと手を繋いでおりました。
女性は「誰にでも頼ってごめんなさいね。お急ぎなのにね」と言っておられました。
時々、おばあちゃんに厳しく「もっと足を前に出して」と何回も声をかけて・・・
その階段は15段くらいしかなく、高さもなく、ひとつひとつの段が広いのです。
若い人にとっては、段が低いので1段とばしくらいで行かないと歩きにくいような階段です。
でも、おばあちゃんにとっては、それさえも大変なのです。段が広めなので、足も広げなければなりません。
かかとまでちゃんと降りられるように見ていないと危ない感じでした。
普段、何気なく通っている道が、年齢とともに辛くなるのだなと感じました。
それでも、おばあちゃんはニコニコしながら嬉しそうに歩いています。
階段を全部降りてから、私の手を離して、にっこり微笑んで、たくさんバイバイをしてくれました。

私も、とても楽しくて、おばあちゃんに「いってらっしゃい」とバイバイしました。

今日は、私もずっとニコニコしていられました。体調も何だかとても良かったのでした。

嬉しい一日をありがとう~♪

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奇跡の人びと~脳障害を乗り越えて~★中村尚樹

奇跡の人びと
著者:中村尚樹
出版社:新潮文庫
定価:552円(税別)

この本には、いつ起こるかわからない脳の障害、「植物人間」と宣告された人、外見は普通だが、思考力等に障害のある「高次機能障害」など・・・
実際に乗り越えた人びとが語ってくれています。
乗り越えるまでの葛藤や自立までのこと、
その人の家族も決してあきらめない人であったり、医療現場の違いやリハビリのことなどが、
症状ごとに書いてあり希望を与えてくれます。
また、意識があっても気付いてもらえない辛さや、懸命に意思を伝えようと本人がサインを送っているのに届かないもどかしさが、書いてあります。

人ごとではなく、脳の障害は、何時起こるかわかりません。
そして、そういう状態になった時には、もう自分では何かを言いたくても無理な状態になってしまっています。
自分の周りの人が、あきらめないで、そして回復を助けようとしてくれる病院で、自分の頑張りもあれば回復も夢ではないのかもしれませんが、まだまだ医療機関は、回復の見込みがないようならば、寝たままにしておくところが多いようです。

でも、自分に置き換えてみたり、自分の子供や親や大切な人がそういう状態になった時を思うと、このことを知っているのと知らないのとでは大変な違いがあると思うのです。
少しづつであるかもしれないけれど回復していけることを知っていれば、あきらめないで頑張れるし、周囲の人も医療機関に伝えることができます。

この本に載っている奇跡の人びとのように、回復できて自立までできるようになるのです。

映画「天からみれば」★入江富美子監督

天から見れば
監督:入江富美子監督(3作目)
出演:南正文、小林綾子(再現映像)、大石順教尼
配給:ハートオブミラクル

あらすじ:少年時代に事故で両手を失い、絶望の淵にあった南正文少年を救ったのは
同じく事件で両手を失った大石順教尼だった・・・


どうして、自分だけがこんな目にあうのだろうとか生きていくのがしんどいとか思ってしまうことが、私は時々あります。
この映画を見ると、そういう大変と思うことになることにも意味があって、それは決して不幸なことではないということ、人と人がつながっていくことにも不思議な因縁があるのだということを思いました。
南正文さんは、「禍福一如」という言葉が好きだそうです。
両手がないことがマイナスなのではない。心の持ち方一つの出来事が幸せになったり、不幸になったりすることを教えてくれていました。
禍も福も思い方、捉え方ひとつで逆転するのだということを、以前ある人に教えていただいたことがありました。
それでも、まだ、私は、起こることに禍と福の間に揺れることがあります。
頭ではわかっているのに心がついていかないことが時々あるのです。
この生きている途中で2回も「禍福一如」という言葉を聞くということがとても不思議で、絶対見ることになる映画だったんだとその時思いました。

そして、大切な人と万が一別れるということになっても、その人の魂というものはずっとずっと受け継がれていき、心の中に大切な人はいつも生き続けているのだということも改めて感じた映画でした。


南正文さんの作品は実際に拝見したことはありませんが、映画の中で見た愛知にあるお寺・洞光院にある代表作のさくらの絵(活きる)は、五感、六感、気持ちや体の使えるところを全て使っているくらいの迫力や、厳しさを知っている優しさが溢れています。
そして、その南正文さんの桜の絵を見に来られる人は、全てその絵の前で涙を流されるそうです。

その絵の中に、南正文さんの魂が見えるのだと思いました。

___________________________

※大きな映画会社はCMで宣伝ができますが、宣伝もできない、小さなところでも良い映画がいっぱいあります。
 
自主上映として上映されていることもありますが
東京では下北沢のトリウッドという43名入る映画館で4/27~5/10まで「天から見れば」が上映されます。

また、何度かご紹介していますが、「僕のうしろに道はできる」という脳幹出血で3時間の命と言われた命から4年間の軌跡のドキュメンタリ-映画も5/10まで毎日トリウッドで上映されています。
たくさんの方に見ていただいて伝えていただきたい映画です。



トリウッドスケジュール

映画”僕のうしろに道はできる”の感想~宮ぷーこころの架橋プロジェクト~メルマガより

ドキュメンタリー映画”僕のうしろに道はできる”を見てくださった医療関係者の方からの感想です。
メルマガに寄せてくださった文章をそのまま掲載します。

★~以前、医療関係者だった方より~ 
この映画を見て、元・医療関係者として、もの凄いショックを受けた自分自身の事を書きます。
私は昔、臨床検査技師でした。500床以上を有する、かなり大規模な公立病院で働いていました。
毎日毎日、大量の検体を検査するうちに、患者さんの体の一部であるはずの血液や尿を、私は、単なる『モノ』にしか感じなくなっていきました。そうして長く病院で勤めている間に、時には、患者さん自身に対しても、まる、で感情の無い『モノ』かのように接していた時もあったと思います。
例えば、心電図や超音波検査など生身の患者さんに対して検査する時、検査されている患者さんが、“今どんな気持ちでおられるか”など、まったく眼中にありませんでした。いかに早く正確に検査を終わらせるか、が私にとって、一番大事なことになっていたのです。

今振り返れば、医療人としてお恥ずかしい限りです。
今、自分が患者の立場となり、病院で検査や治療を受けている時などに、「あぁ、モノ扱いされているな」と感じることが時々あります。“痛い”、“苦しい”、“恥ずかしい”というこちらの気持ちはお構いなし
もしかしたら、私以外の医療関係者でも、昔の私と同じような方が多いのかもしれません。
意識があり、自分で動いている患者さんに対してさえそうなのですから、意識のない、いわゆる『植物状態』といわれる患者さんについては、更に心配りが出来ていないのではないでしょうか。
医療教育の場で、私は、『植物状態』と呼ばれる意識障害を持つ患者さんには体感覚だけでなく、痛みや意識も“ないもの”だと教えられてきました。でも、そうじゃなかった。

この映画を見て、これまで当たり前だと思っていた、自分の常識が崩れ去りました。
映画や講演会での紹介によると、多くの、意識障害と診断された患者さんは、全く動けない間も、意識があるのだそうです。『植物状態』と言われる当人にとってみれば、意識があり、感情があり、自分の状況に気が付いているのに、それを表現することが出来ない。

周囲から“何も感じていない”“何も分かっていない”と思われているという事態は、どれだけ恐ろしいことでしょうか。
命を維持するための栄養や水は、チューブから、直接、胃に送られているけど、物凄く喉が渇いていても、それを伝えるすべもなく、指一本も動かせず、水一滴さえ、自分の口から飲めない。身体が痛くて寝ている向きを変えて欲しくても、伝えるすべがない。感謝の気持ちを伝えたくても、方法がない。
そういう状態が、人によっては何年も続くのです。自分で死ぬことすら出来ない状態。誰にも自分に意識がある事を分かってもらえず、何年も、何十年も、ただただ、時間が過ぎるのを待つしかない状態。それは本当の地獄やと思いました。
でも、医者を始めとする、医療関係者はそのことを知らない。“知らない”事で、意識障害の患者さんをそのままにしている。

この映画は、そこから回復する方法を教えてくれます。植物状態の患者さんが目覚めることは、『奇跡』でも何でもなく、やれば出来る事なのです。
「寝たきり」というのは、「寝かせたまま」にしておくことでつくられるものだそうです。
意識が無いから、体が動かないからと、ベッドに寝かせたままにしておくと、本当に寝たきりになったしまう。
たとえ意識がないように見えても、座らせる事、身体を起こすことが、とても重要なことだそうです。背骨に頭の重さがかかる事が刺激となり、回復につながるようなのです。

以前の記事「SWITCH(遺伝子が目覚める瞬間)」にも書きましたが、人間が生涯で使う脳の領域は、数パーセントだと遺伝子工学博士の村上和雄氏はおっしゃっています。
まだ使われていない部分の脳のスイッチが入れば、可能性は無限大だと。
そのスイッチの入れ方のヒントを掴めるのが、この映画だと思います。
もし自分が、もし自分の大切なひとが、突然の事故や、脳内出血による脳の損傷で、意識のない状態になってしまったら。。。このことを知っているのと知らないのでは、その後の人生が大きく変わります。1人でも多くの方が、特に医療や介護に関わる方が、この映画を見て下さればいいなと願います。


★~国立循環器センター 柳本先生より~
自分の体の反応はよくわからないけど、映画の間ずっと目からは涙がながれている、という状況でした。
リハビリへのひらめきというよりも、それまでのいっぱいの仕事上の経験から、
どのような介護、リハビリがみやぷーに一番よいか、を知識としても知っていたのですね。

かっこちゃんが、一番悪いのは知っていて伝えない自分であった、というセリフを聞いて、自分はこれまで、かっこちゃんの本当のところ(思い)をしっかり理解していなかったのだなーと思いました。いままではわかっているようでわかっていなかったこと。あー、なるほど(かっこちゃんは)そうだったのか、と腑に落ちました。
いちばんおもしろかったのは、プンプンとおこっているみやぷーが、(「なんてひどいことをするんだ」と、かっこちゃんに代わって自分の台詞をいってもらいながら)歯磨きをさせられるところです。自分が言いたいセリフをちゃんと言ってもらえるのも親切だし、歯磨きをしてもらっているのも親切だし、かっこちゃんはいっぱいの親切をみやぷーにしてくれているのだけど、だけど、みやぷーはプンプンなので、かっこちゃんの親切攻撃からは絶対に逃げられなくて、そこがおもしろかったです。例えはわるいけど愛犬に顔中舐められているような感じ?

今の回復状況からすると、きっと続編ができますね。サッカーの人(もときくん?)のように、立つというのは、リハビリとしてはとてもよいのですね。
ベルトにしばって立位トレーニングをする器械がありますが、あのようなものはとってもよいということですね。
さっそく、身近な4人ほどへは是非とも見に行くようにとお伝えしました。
そういえば、金曜に北日本新聞の浜田さんから電話取材があって、ほんとうはセンターに取材許可を得るのだけど、みやぷーのことだと思ってルールは無視して(すっかり忘れて)、はいはい答えます、という感じですぐにお話しをしました。なんと、一言だけで言ってください、ということでしたが、とても一言でまとめるのはむつか
しくて10分くらいはお話ししたのですが、その後、うまくまとめてくれたようです。
内容を読むと、きっとHPの文章を読んでいただけたのだと思います。


★~柳本先生の感想を見て感想を寄せられた、お医者様より~
柳本先生(ひろじちゃんのこと)のメールを読みました。そしてメールをせずにはいられなくなりました。
柳本先生は勇気のある方ですね。
脳外科医があれほど素直な感想を持って、それを伝えることは並大抵の勇気でできることではありません。
映画を拝見して宮田さんの発症時の脳のCTを見て息を飲み、自分でも自分が顔をゆがめたのがわかりました。
これまで25年脳外科医として働いてきました。
昨日までの僕であれば、やはり僕もまたあのCTでは絶望的な未来しか考えられず、家族にも伝え、延命についても処置しない決断をとったであろうと思われます。
僕自身がこれまでとってきた行動により、未来をすっかりあきらめてしまった家族とご本人がいて、片方では、たとえ僕の説明がそうであったとしても「だいじょうぶです」と言い切るかっこちゃんがいて、そして、その結果、
宮田さんが、立ち、笑い、ケーキを食べる姿を見たり、「しあわせ」と言い切る宮田さんを見て、自分自身は立っていることもできないほどの衝撃で今も体が震えています。

自分が正しいと思っていたことが、すべて音を立てて崩れ、今後どのように仕事を続けたらいいか、あるいは、これまで出会ってきた患者さんへの気持ちをどのように自分の中で処理したらいいのかもわからない状態です。
柳本先生、白雪姫プロジェクトも見せていただきました。
自分自身の社会的あるいは、医療従事者としての責任を突き付けられた思いがします。
かっこちゃんは誰が悪いのではなく、悪いのは自分だと自分を責めていましたが、医療従事者特に医者が、一番知らなければならないことを知らないままでいることを、自分で悪くないと思ってはならないのです。
僕の心を開放させてくれた柳本先生にお礼を伝えてください。




★このことを多くの方に知っていただきたいと思います。全国各地で上映会が開かれています。東京、大阪では小さな映画館で上映されています。


映画・上映日程

プロフィール

横浜かっこ と ロサンゼルスぴろ と 浜松たーこ

Author:横浜かっこ と ロサンゼルスぴろ と 浜松たーこ
和子(かっこ)・・横浜市在住 弘子(ぴろ)・・California在住
直(たーこ)・・浜松市在住
石川県金沢市出身の姉妹・従兄同士の3人です。
すぐには会えない距離に3人はいますが、ブログを通じて
同じ思いのもとに何かがしたいと思えたこと不思議だなあと感じます。
見えない何かがあるのだなあと感じます。
本等を通して、誰かの大切な人のために、お手伝いができたらなと思っています。

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