~ 感謝 ~山中敏彦 ”本についてと山ちゃんのこと”

感謝 本
著者:山中敏彦
発行元:イーフェニックス

~感謝~
この本は、ゴルフの途中に脳幹梗塞で倒れた著者である山中さんの肢体・言語など自由が利かなくなってからの葛藤や、病院でのこと、ご家族のこと、仕事のこと、メッセージ等が書かれています。
そして、「お世話になった人に恩返しをしたい」という気持ちでこの本を書かれたそうです。


山中さんの紹介:
・1975年1月5日生まれ
・仕事仲間とゴルフの途中脳幹梗塞を発症
・両手両足麻痺。喋れなくなる。
・病院にいるときに看護婦さんから紹介されたパナソニックの「レッツチャット」という意思伝達装置が使えることがわかり、
 その後日立の「伝の心」に変え、全ての方と意思疎通ができるようになる。
・「伝の心」と音声ツールを使い、講演多数。
 ※私の横浜での上映会&講演会の時にも、「伝の心」を使って素晴らしい講演をしてくださいました。(2016/4/9)


本のこと:
本の中では、自分がその立場になった場合、どう思うだろうと考える場面がたくさんありました。
・障がい者となり、毎日泣いて自問自答していた日々
・意思伝達装置で自分の気持ちが言えるようになるまでの誰にも何も伝わらなかった苦しみや辛さ
 ・・・・・など

この本にかかれている、山中さんの感じたことを多くの人に知ってもらいたいです。
話せなくても言葉があり、脳の病気で倒れたけれども、考えることもできるし、人の心がわかること、こんな想いでいること、このことがわかれば病院や介護関係の方たちの対応は全然違うと感じます。
一部には人として対応してくれない人もいるからです(本の中にも一部書いてありました)
また、知っていれば、自分にあったコミュニケーションを取る方法を見つけることもできます。


そして、何よりも感じるのは
山中さんのご両親がとてもあったかくて、強くて優しいことです。
山中さんのご両親は、どんな時も山中さんと一緒に行動を共にして、同じ気持ちになって、泣いて笑っています。
山中さんには家族の応援がいつも側にあって、そのことも強い気持ちになれるひとつなんだろうなって、読み終わったあとに思いました。










スポンサーサイト

ほのぼのしたおはなし~会いに来たよおじいちゃん~

尊敬する知り合いの方から、素敵なメールを見せていただきました。
おじいちゃんとおばあちゃんは、ずっと違う病院にいたらしいのですが、色んな計らいや思いのもと
一緒な病院に行けることになりました。
偶然のような必然のような・・・お目にかかったことのないおじいちゃんとおばあちゃんだけど、その情景を考えただけで涙が溢れました。なんだか良かった。会えて良かった。会いたかったんだろうなと思うだけで涙がでます。

ブログに載せてもいいですかと聞いたところ快く了承してくださいました。ありがとうございます
以下、そのままのメールの内容です。


~メールより~

千代さんは、車椅子に乗り、点滴をしながらお爺ちゃんの部屋に来ました。お爺ちゃんは、千代さんを見るなり、キョトンとしていましたが、すぐ分かり、ベットから右手を思い切り出しています。

その手を捕まえ様と、千代さんは車椅子から身を乗り出し、左手を差しだしやっとの思いで、手と手を重ねました。

最初は、お爺ちゃんが、お婆ちゃんの手の上に重ねて、愛おしそうに撫でていました。 撫でている内に次は、お婆ちゃんがお爺ちゃんの手を下にして(お爺さん)と言う様にその手を、二回軽くトントンと叩きました。

お爺ちゃんも優しそうな顔していましたよ。ほんとに会いたかったんだなぁ~と思いました。

お婆ちゃんは、嬉しいのか、悲しいのか、悔しいのか良く分からない顔をして、涙ぐんでいました。



とてもとても複雑な思いだったと思います。



お爺ちゃんも、千代さんから言葉が出ない事、心配そうにしていましたが、隣の部屋にいるからね。と、言うと、コクリと頷いていました。



5分位の再会でした。



お爺ちゃんに感染性があるらしく、今血液検査中です。だからお婆ちゃんとの面会も長く出来ないみたいです。



お爺ちゃんは3階の307号室です。個室です。

主治医は同じ先生です。



お爺ちゃんも少し、言語障害みたいになっています。禁食一週間~10日間になるので、そのせいで言葉に力が無いように見えますが、良く分かりません。



お爺ちゃんも2年半前に脳幹梗塞を起こしています。幸い後遺症はなく、快復しましたが、脳動脈瘤があるので、破裂したら、クモマッカになるので心配。



この言語障害がどこから来ているのかも、含めて検査しています。



本当に爆弾抱えて、良く転院出来たな…と思っています。



取りあえず一緒の病院になり、一段落です。



後は病院と先生やスタッフにお任せし、安心安楽な生活をしてくれる事を望みます。



きょう、お爺ちゃんに、口から食べれなくなったら、何もするな!と言われました。よってお婆ちゃんと同じように自然に…と言う事になります。

みんな言葉を持っていた★柴田保之

みんな言葉を持っていた<
著者:柴田保之
出版社:オクムラ書店
定価:2,520円

著者の柴田保之さんは、現役の國學院大學人間開発学部初等教育学科の教授をされています。

この本の -障害の重い人たちの心の世界- の副タイトルのように
言葉を話さないため、言葉を知らないのではないか、持っていないのではないかと思われている
人たちの心の中の言葉や、柴田先生とその人たちの交流、関わり、そして、どんな方法で言葉を引き出しているのかなど紹介がされています。

「僕のうしろに道はできる」の映画にも柴田先生は出演されていて、言葉を引き出されていました。
映画の中では、大きな取っ手のスイッチでパソコンを操作し、パソコンにある文字を選んでその文字をパソコンの音声が伝えるというような感じでした。また、筆談での紹介がされていました。

先生はそのほかにも、ハンドスキャンと言って、動かないところの筋肉の微妙な動きから言葉を紡ぐ方法を広められていて、先生以外にも、障害と言われる子供さんをお持ちのお母さんや、先生のお手伝いをされているかた等がハンドスキャンという方法で通訳をされています。
また、「きんこんの会」といって
障害を持っていても、意志や思いがあるそういう人たち同士が思いを伝え合う場を作り、1~2ヶ月に1度の割合で交流会を開催されています。

そういう人たちは、どんな言葉をもっていると思いますか?
この本に載っている詩を紹介します。


宮崎自生さん「苦労をかけた母に」という詩です

暗闇から見えてくる明るい光を私は待っている
暗闇の光はまだ見えないけれど私は信じている
少しだけ苦労してきたけれど 私の苦労は まるで苦労とは言えないくらい小さいもの
苦労してきたのは 本当は 悲しいけれど私の母だ
そういう苦労を乗り越えて私は今生きている
そういう苦労をまるで苦労と思わず 生きてきた母に私はいつも勇気をもらう
私の勇気をくれた母に 私も幸せを返したい
苦労をかけた母に言う
「ありがとう」
疲れてしまっても 望みを決して捨てなかった母は 手の中に私を抱えて歩んできた
望みを残して生きてきてくれて
望みを消さないで生きてきてくれて
いつも前を向いて私を導いてくれた母にありがとうと言います。

~~~~
見た目は、障害と言われるものを持っていない私たちと
親に感じる思いは、何も違いはないのだということをこの詩を読んで感じたことです。

たくさんの人の詩が掲載されていますが、
話すことはできなくても、話したいことはたくさんあるのだということ、
人間として人間としてという言葉がよく出てくることからも
伝えたいことがたくさんあるのだろうと感じました。











私の私らしさを見つけたよ★溝呂木梨穂さんの詩集


溝呂木梨穂さんの詩集です。

きんこんの会という、コミュニケーションに困難を抱えている人たち自身の会があります。
國學院大學の柴田教授の研究室に数名の方が集まったのがきっかけとなり、2010年に誕生したそうです。

梨穂ちゃんは今20歳です。生後1ヶ月から脳障害となりましたが、回復する手立てはないかと探す毎日のなかで、山元加津子さんのメルマガと出会いその中で、國學院大學の柴田先生のことを知ったそうです。

梨穂ちゃんは、この詩集に、柴田先生の”素敵なやり方”に出会って私は勇気をもらいまいたから、こんな私でも詩を作っているということを解ってくれると嬉しいです。と書いています。

”素敵なやり方”とは、柴田先生のパソコンにあるあかさたな表とあかさたなの音声が同時にうごいていきます。柴田先生が梨穂ちゃんの手を握り、かすかな反応でスイッチを押して文字を広い会話を作っていく方法です。

その、素敵なやり方で、梨穂ちゃんの心の中にあった思いが詩となって、この詩集が出来上がりました。

その詩集に入っている詩をひとつ紹介します。

✿✿✿✿✿✿
言葉をなくした世界

なぜだろう
みんながもし私が言葉を話せていたら
出会うこともなかったはず
まるで私に言葉がないことが
いいことのようだ
みんな言葉のない私の心の声に
その耳を澄ませる
なぜだろう
私は言葉のないことが
幸せの入口のように思える
唯一の私の幸せへの通路は
わずかなわずかな言葉をなくしたことだ
よい私のドラマは
こうしてようやく始まった

✿✿✿✿✿

この詩集は、梨穂ちゃんのお母さん、溝呂木真理さんからいただきました。
多くの方に見ていただきたいとのことでした。

ご希望の方は、どうぞご連絡ください。

また、きんこんの会は2月に1度くらいのペースでたまプラーザの國學院大學で開催されます。
きんこんの会へ行かれると、よくわかると思うのですが、そこでされている通訳の方法は、ハンドスキャンと呼ばれている方法と、援助による筆談等があります。(通訳の方法は、まだたくさんあります)
お母さん方やボランティアの方でも、ハンドスキャンができる方もいらっしゃいます。
この方法をもっともっとたくさんの方ができるようになれば、話したくても言葉にできない人の手助けができます。
この会が、多くの人に知っていただいて広まっていくことを願っています。

天畠大輔さん「言葉が伝わると、すごくうれしい———意思疎通ができずに悩んでいる人を救いたい」

「白雪姫プロジェクト」に関係ありそうな記事や本をネットで探していて、”ロックトインシンドローム”と検索したところ、天畠大輔さんのHPに出会いました。

天の畠(ホームページ)


HPにも書かれているのですが、
天畠さんは14歳のとき医療ミスにより四肢マヒ・言語障害・視覚障害を負い、
以降、1日のほとんどを車いすで生活しているそうです。
現在、立命館大学大学院にて「障がい者とコミュニケーション」の研究を行っており、
障がい児や障がい学生の支援組織(NPO)を立ち上げておられます。

天畠さんの夢は、
・大学院にて、「聴覚走査法(Auditory Scanning)を中心とした拡大代替コミュニケーション(AAC)を用いた際に生じるタイムラグ」を専門に研究し、障がい者がよりよい生活を送れるようにすること、
・フランスのALISのようなロックトインシンドローム(全身麻痺だが意識や知能は全く元のまま)の支援者の財団を立ち上げること、だそうです。


『月刊地域保健』6月号インタビューに
「言葉が伝わると、すごくうれしい———意思疎通ができずに悩んでいる人を救いたい」と書かれているのを見て
國學院大學で教授をされている柴田保之先生のきんこんの会を思い出しました。

同じ思いを持って集まっているみんなが浮かびました。
きんこんの会の皆さんも、柴田先生によって引き出された言葉に生き生き討論をしているようでした。

天畠さんも通訳の方に、手か首の筋肉のかすかな動きで言葉を拾ってもらっているようですので
同じ方法なのかなと思いました。

天畠さんもそうですが、きんこんの会の皆さんも不自由なところはたくさんあるけれど
誰よりもしっかりした考えを持っていて、自分のやりたいことを持っていて
誰かのために何かをしたいと思っておられます。

柴田先生のように速いハンドスキャン通訳ができる人が増えたら、もっとたくさんの人が助かります。


天畠さんに、天畠さんのHPをこのブログに紹介したいことを伝えたところ、
「白雪姫プロジェクト」存じております。
私のHPや本はご紹介いただいて構いません。
何かのお役に立てば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

と、了解をいただきました。
有難うございました。


また、自叙伝【声に出せない あ・か・さ・た・な】という本も出版されています。(出版社:生活書院)

声に出せない あ・か・さ・た・な



テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体

プロフィール

横浜かっこ と ロサンゼルスぴろ と 浜松たーこ

Author:横浜かっこ と ロサンゼルスぴろ と 浜松たーこ
和子(かっこ)・・横浜市在住 弘子(ぴろ)・・California在住
直(たーこ)・・浜松市在住
石川県金沢市出身の姉妹・従兄同士の3人です。
すぐには会えない距離に3人はいますが、ブログを通じて
同じ思いのもとに何かがしたいと思えたこと不思議だなあと感じます。
見えない何かがあるのだなあと感じます。
本等を通して、誰かの大切な人のために、お手伝いができたらなと思っています。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

最新記事
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
QRコード
QR